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    デジカメのおかげで老後の楽しみが増えました。

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  • 煌神羅刹 / 陰陽座


    わたくしの舎弟達が強く推すのでチェックしてみたところ、なんとも懐かしいジャパメタサウンド! コンセプトもバッチリ練られていたり男女のツインボーカルだったりで面白いし、歌詞がほぼ日本語オンリーというのもいい。


  • De mi Corazón al Aire / Vicente Amigo


    血管の中を流れる血のスピードが違うんだと思う、絶対。単に技術とかの問題ではない加速力! でありながらも美音なんだよなあ。やはり我々はわびさびとか曖昧さで対抗するしかないか・・・。


  • Donavon Frankenreiter / Donavon Frankenreiter


    ジャック・ジョンソンのプロデュースなだけに、やはり通じるサウンド。技術陣も良い仕事してるなあ、何しろ気持ちイイすよ。


  • わすれもの / Rei Harakami


    ふとしたキッカケで聴いてみたら、すごく気に入ってしまった。エレクトロニカ、って事になってるらしいけど、とても情緒がある。


  • Songs In The Atic / Billy Joel


    初期のライブ音源を集めたアルバム。高校時代に自室でヘビーローテーションしてたっけなあ。今聴いてもなかなかイケる。


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泉見洋平

2010年7月18日 (日)

泉見洋平&上田正樹ライブのリハーサル

SisterMAYOの話題はちょいと次回に置いておきまして。


7月30日(金)に行われる「泉見洋平&上田正樹ライブ」のリハーサルをやってきました。
上田さんセクションの練習は来週で、まずは洋平の久しぶりにやる曲のおさらいなどを致しまして。

普通、リハーサル用のスタジオでやるわけですが、今回は本番の会場になる「初台ドアーズ」のステージ上をお借りして、というちょっと珍しいシチュエーション。
客席は無人なのですが、お店のスタッフが我々に対して何のサービスのつもりなのか、いろいろと照明をつけたり消したりして盛り上げてくれます。

で、最初、全員がいつもの習慣でステージ上から客席に向くようにセッティングしましたが、ふと気がついたんだけど、これだと当たり前だけど演奏の打ち合わせ等のコミュニケーションが取りづらい。
って事で一同輪になりまして、仲良く雑談を中心にひと時を過ごしました(ダメじゃん、雑談してちゃ・・・)。

Livehouserh1_2

ステージという場所にしては、なかなか珍しい絵ヅラです。
しかしやはり歌手からはエンタテインメント魂が離れる事はないのか、洋平一人客席方向に向き直って歌い始めました。
演奏隊は譜面から目が離せない曲もあったりして地味ですが(雑談の時は地味じゃないんですが)、わたくしは曲がりなりにもバンドリーダーですので、譜面なんぞ必要ありません、完璧です。

Livehouserh2_2


・・・まあ、ここでは何とでも言えるって事で。


洋平は先日、レインボーFMの番組に出演しましたが、サテライトスタジオが俺の家の近所だもんで、こっそりと様子をチェック!

Rainbowfm_2

結構イイ感じで応援されてます。
俺の入魂の一曲(振りつけ付き、でも俺は出来ない)も入ってる新作も発売される事だし、ますます盛り上がりまくって欲しいと願っている今日この頃であります。

2008年10月11日 (土)

愉快な仲間達

俺個人としても何かと縁がある渋谷ギルティで、久しぶりの「ワンマンではない」泉見洋平のライブをやりました。
お店のほうからの、是非にとの要請で1時間弱のステージ。
最近は2時間近いメニューを2ステージ、とかの場合も多い泉見ライブなので、ちょっとアッサリ風味でしたが、盛り上がりありメロウありのダイジェスト版、ご来場の皆様は楽しんで頂けたでしょうか?(俺は大変楽しかった)

今までも時折、このブログで泉見ネタを取り上げて来ましたが、今日は
「そして、今日も頑張って演奏してくれている愉快な仲間達です」
と何度も洋平から紹介されて来た『ザ・フィクションズ』の面々についてのエピソードでも書いてみます(特にニーズのないエピソードでしょうが・・・)。

Fictions_formal

俺も含めて5人のメンバー、そもそもは俺以外のそれぞれは見知らぬ同士でした。
来年で10年目の付き合いになります(いやー、時の経つのは早いねー)。


左端のリードギター・鈴木ヒロユキ(通称「大将」)は、俺がかつて編曲・サウンドプロデュースを担当していたシンガーのサポートバンドの一員でした。
俺が洋平から
「ライブをやれるようにしたいので、バンドメンバーを集めてもらえないか?」
と頼まれた時、実は真っ先にアタマに浮かんだメンツがヒロユキでした。
ヒロユキの持ち味である「80年代的な大げさなギタープレイ」は、俺がイメージする洋平サウンドには不可欠だと思ったからです。
この左利きの大げさギタリストは、横柄な態度と個人的なナイーヴを併せ持つ、ある種の典型的なB型男です。
ヤツの作曲した「Here I Am」の作風には、その人間性が垣間見える気がします。
ちなみに道楽には労を惜しまないタイプで、美味い酒のサカナをゲットするためにどんどんと釣りと料理の腕前が上達しているようです(どうしようもない酒飲み、一年の大半を「打ち上げ」に費やしているイメージ・・・)。
あと、一部から「寡黙な男」のようなイメージで見られているフシがあるけれど、喋り始めるとめちゃくちゃ鬱陶しいです。


左から2番目、キーボードの川越好博(通称「ゴエッチ」)。
ザ・フィクションズの鍵盤奏者は、彼で三代目です。

最初は「山田哲也(やまだマン)」という最年少メンバーがおりました。
俺がイメージしていたバンド像では「バックコーラスが充実している」という要素も重要だったので、非常な美声とハイトーンボイスを持っていたやまだマンを呼んだのです。
その後、彼は脱退しましたが、現在はボーカルスクールの先生などで活躍する傍ら、自らのボーカルをフィーチャーするライブなども行なっているようです。

後を引き継いだのが日根野麻子(通称・ヒネちゃん)で、彼女は演奏はもとより、「絆」と「夜の入り口」という素晴らしいメロディーを洋平の為に書いてくれました。
そして「君にありがとう」のレコーディングで聴かせてくれたピアニカのプレイは出色の出来映えだと思います(後奏部分などは何度聴いても飽きない)。
彼女は今、自分のソロ作品集を作る事を計画しているらしく、俺も何か手伝えたらいいなと思っています。

で、その次が現在の「ゴエッチ」です。
ヒネちゃんがエレクトーン出身だったのに対し、ゴエッチはクラシックピアノ出身です。
プレイスタイルは華麗でロマンチック系、ヒロユキの大げささにも対抗しつつ(笑)洋平ワールドを更に広げてくれています。
あと、ダンディーなトーンでバックコーラスにも貢献してくれてます。
仕事っぷりはシュアーで頼りになり、俺も洋平以外のプロジェクトの時にも何度も助けてもらっています。
・・・が、実は。
彼は結構「間が抜けてる系」なのです(俺に言われたくもないだろうが)。
みんなも最初は彼のインテリジェンス溢れる雰囲気に惑わされて気が付きませんでしたが、実はかなりキテます。
細かい失敗をやらかしまくっては「すいません! すいません!」と各方面にペコペコ頭を下げている今日この頃です(せっかくいつも良い仕事をしてるのになあ、なんでそういう顛末になっちゃうのだろう・・・?)。
口数は多くないのですが、ある瞬間スイッチが入ると、ものすごいマニアックな切り口で長々と話し続けたりします(だがヒロユキと違って鬱陶しくはない)。


長くなってきたので、次回に続く...

2008年5月28日 (水)

ちっぽけな俺、でも頑張った! そしてデッカイ彼の為に祈りたい。

上々颱風のサトちゃんのソロアルバム録音の時に友達になったギター弾き・小沢あきくんに頼まれて、彼の主宰するバンド「BYFAL」のライブレコーディングをする為に高円寺JIROKICHIへ行った。
BYFALを観たのは初めてだったけど、なかなか面白い!
サトちゃんのサポートの時に弾くフラメンコスタイルのギターとは全然違う側面を見せてくれた小沢氏、そして他の面々(ほとんどみんな上々颱風関係のレコーディング等で顔見知り)のイマジネーション溢れる演奏。

そして、この日は2バンドのジョイントだったのだけれど、そのもう1つのバンド「ちんどんブラス金魚」がこれまたイケていた。
チンドン系の打楽器の女性2人、チューバ+サックス+トロンボーン、という独特の編成。
そこに乗る、これまた独特のキャラクターの男性ボーカル「ソワレ」さん。
そこはかとなく、泉見洋平とカブっていると言えなくもない風貌(しかしパフォーマンスはかなり違う芸風だが)も相まって、何となく親近感を感じてしまった。

それぞれの持ち時間が終わった後、両者入り交じっての総勢13名でのセッションは見応えあったなあ。
客席からも、思わず「ブラボー!」の掛け声が乱れ飛んでいた。
録音装置の時間リミットを越えていて、そのセッションを録れなかったのが悔やまれた・・・。
つーか、いっその事、この13人編成のバンドで売り出したら結構面白いんじゃないの? という勝手な外野の感想を持ったりもした(スケジュール合わせとか移動とか大変だっつーの)。


日々、立場が激しくチェンジする楽しき我が人生だが、泉見洋平のライブ『Live2008〜emission〜 in 初台DOORS』の昼・夜2公演をブチかましてきた(録音技師じゃなくてギター担当ね)。
今回は楽曲メニューの都合上、久しぶりにたくさんエレキギターを弾いた。
そうなると、どういうわけか何となく派手めに動くことになってしまうのだ。
非常に多く発汗し、良いデトックス効果が得られてめでたしめでたし。
だいぶ足腰ヘロヘロで相変わらずカリスマ性が足りなかったが、まあ、よく頑張った!(←自分に言い聞かせてる)

でも我ながら、全体的に良いパフォーマンスだったと思う。
その証拠に、サポートの俺にもお客様から差し入れがいくつも・・・(いや、それは関係ないか? でもホントにありがとう!)。
そして、次なるテーマが見えてきたぞ。
次回はきっと、もっともっと良くなる。
ファンの皆様、乞うご期待!


Chutagoe_doors


そして、今年最大の話題作(?)「ロボットアームで抱きしめて(仮題)」だが、我が弟はスペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げに立ち会う為にアメリカに行ってしまった!
そしてホントにジワジワと各方面で話題になってるらしく、打ち上げ〜その後くらいにかけて「ひょっとすると」偉い事になる可能性もあるっぽい(もちろん、ならない可能性もあるっぽい。ニュースはいつもミズモノ)。
しかし実際には、単に勢いで作ってしまった音源なので、もしも盛り上がったなら、俺と親交のあるあらゆるミュージシャン・アーティストそして応援してくれる全ての人に関わってもらって「一大スペクタクルバージョン」をちゃんと作り直したいと秘かに思ったりしている。
そして、紅白出場の際には欠かせないであろう「アッコさんの楽屋への挨拶の仕方」をみんなで練習しておくべきなのではなかろうかと思うのだが(勝手に言ってろ?)。

まあ、宇宙規模のミッションに臨む星出飛行士に比べれば、何もかもが小さいなあ。。。
あと4日で打ち上げだ。
どんな気持ちなんだろう?
あの、中学生だった星出くんが宇宙飛行士だぜ!
話が大きすぎて現実感がないけれど、成功と無事を祈ろう。
帰還したら、ヘナチョコの素人曲「ロボットアームで抱きしめて(仮題)」をみんなで歌おうぜ。

2007年12月27日 (木)

泉見洋平2007年12月公演

てな事で、まだ記憶に新しいネタからでも書いてみるとしますか。。。

気が付いてみると、もう8年の付き合いになる泉見洋平のクリスマス公演が初台Doorsで行われた。
知り合いの知り合いのそのまた知り合いの紹介、みたいな感じで出会った彼とこんなに長い付き合いになるとは、当時は思いもしなかった。
その後から現在に至るまでに、洋平のファンなら誰でも知っているが、彼は「レ・ミゼラブル」「ミスサイゴン」他、たくさんのミュージカルに出演して素晴らしいパフォーマンスを続けている。
でも思えば当時は俺も洋平もそれぞれの人生のステップにおける過渡期に立っていたような気がする。
お互い、何をどうやったらどうなるのかなど、よく分からないながらも
「じゃあ、とにかくやってみよう!」
で始まったのだ。

最初の頃のライブは思いっきり手作りで、急いで集めて来たバンドのメンバーもそれぞれは俺と面識はあったがお互いは全く知らない者同士だった。
途中、キーボードが現在のゴエッチ(川越好博)にチェンジした以外はずっと不動のメンバーでやって来たのも、考えてみると結構すごい事かもしれない。
洋平の「歌に対する一途な想い」は、かなり強力なモノがあり、それに引っ張られるように少しずつプロジェクトも大きくなって来た。


もうじき、比較的初期に録音された作品を集めたベスト盤がリリースされるという事もあり、これまでのいろいろなエピソードを思い出したりする今日この頃なのだが、いくつかあった転機の中でも印象的なのが前回の博多公演の後の打ち上げの場面だ。
何かの加減でこの日記を洋平のファンの皆様が読むかも知れないのであまりに具体的な内情は書けないのがちと残念(笑)だが、本人とバンドメンバーとスタッフも入り交じって、笑いあり涙ありグダグダの酔っぱらいアリのスペクタクル・ショーが「ひじょーーーーにクドく」繰り広げられた一夜だった。

都内もしくは近郊でライブをやる場合は、各自の楽器や機材をそれぞれが車で運んで来る事が多く、となるとライブ後にゆっくりとみんなでお酒を飲んだりする事も出来ない。
しかし、地方公演の場合は楽器類は別便で送ったりするわけで、しかも終演後は現地に泊まる事が多いわけで、ここぞとばかりに無理矢理にでも疲れた身体にムチ打ってでも盛り上がろうとするワケだ。
洋平はかなり飲めるほうだが、ダントツの酒豪はリードギターの「大将・ヒロユキ」で確定(ほとんどバカみたいな、資源の無駄遣いみたいなレベル)だ。
俺とゴエッチはあまり強くないのでチビチビと、ドラムの豪宙太は結構飲むけど途中から様子がヘンになる場合アリ、ベースの「ボビー大久保」は突然熟睡し始めたかと思うと突然起き出して復活して何事もなかったかのようにまた飲み始めたり、「ねー、ラーメン食べに行こうよー!」などとしつこくワガママを言い出したりするタイプだ。

で、この博多の夜はそんな調子で楽しく打ち上げが始まった、かのように見えたのだが、何かの拍子に
「ところで、泉見洋平のライブをもっと良くするには何が必要なんだ?」
的な論調が場を支配し始めたのだ。
メンバーは皆、洋平のミュージカルを客席で観させてもらった事が何度かあり、ステージ上での彼がいかに魅力的か、いかなるタイプの魅力を持っているのか、についてはそれぞれに感じている物があった。
それを、演奏者含め周囲のチームがもっと膨らませるにはどうしたらいいのか???
非常に緻密に組み上げられ、さらに長い日数に渡って公演が続くミュージカルに比べ、ライブでは準備に割ける時間は多くない。
ならば、各自の能動的な判断でもっといろんな事にチャレンジしていいのでは???
もしかして、それを妨げる空気をいつの間にかみんなで作り出してしまっているのでは???

まあ、こんな調子で議論はヒートアップし、今思えば結構有意義なやりとりや意思確認が出来てとても良かったと思う。
ただし!!
実際のその現場では、お酒が進むにつれてもう、みんなクドい事クドい事!!!
「あああああ、もう! その話はさっき散々したじゃん!!!」
みたいな感じでループしまくりで、最後にはグッタリ。
翌日ホテルのロビーで集合した時、誰もがどんよりとした風情で
「なーーーんか夕べ、やたらと話をした気がするんだけど、結局なんだったんだっけ??」
と口にする状況で終わったのでありました。

ところでその博多の夜、今や洋平公演には欠かせない音響エンジニアのコグチさん(通称・ユウちゃん)が、実はヒロユキをも凌駕する酒豪である事が初めて判明!
かなりしょうもない男だぞーー!
もしもコレを読んでいる洋平ファンがいたら、客席の後方で複雑そうな機械を駆使して何か仕事してる人がユウちゃんなので(ホントに全員、彼には助けられているのです)、安酒でいいから彼のところに持って行ってあげつつ
「ユウちゃんですよね? 今日は美味しいお酒が飲めそうですか?♡」
と言ってあげて欲しいものです(笑)。


で、やっとの事で話題は元に戻ってくるのだが、今回のDoorsでのライブはこれまでになくバラードナンバーに主軸が置かれた構成になっていて、なかなかある種の緊張感に包まれた物になった。
話の行きがかり上、今までにないほど俺はいろいろと喋るハメになったし、即興で洋平の歌のバックを弾かないといけなかったりもした(決められた事はちゃんとやれないが、決まって無い事を急にやる場合は突然能力を発揮する、と言い切ってみたい・・・)。
しかし何と言っても今回の最大のポイントは、長めのMCを洋平が喋っていたある場面にあった。
演奏者にとって少しの休憩時間であるその時、ペットボトルの水を飲んでいた俺にボビー大久保が近づいて来て囁いた。
「ちょっと、アイツ!  あの感じどうなのよ!」
小さくボビーが指差すその先には、ステージの反対サイドで『ひじょーーーーーに態度が悪い感じでダラーーっとギターアンプにもたれてナナメに立っているヒロユキ』の姿があった。
「げげーーー! 感じワルすぎーー!」
いくらなんでものその様子に我々は非常にビビったが、しかし!
全然問題はなかったのだ。
客席に詰めかけた誰もが、うっとりとした表情で洋平の話に聞き入っており、感じの悪い左利きのB型の極致みたいなギタリストなんぞ(ちなみにわたくしは「感じのイイ」B型ですけどね)視界の片隅にも入っていなかったからである。
ナイス・カリスマ・洋平!

今日の写真は、楽屋に届けられた巨大なコレ。
中はサンドイッチになっているのです。
もう、みんなで食っても食っても全然なくならない!
でも愛を感じますねー。
もちろん、洋平もいっぱい食べてたよ。


Sandwich

2002年8月21日 (水)

ジュリー!

某歌手が自分のライブで沢田研二さんのかなり昔の曲を歌う、という企画をして、その曲のカラオケ音源を作る仕事を依頼された。
今まであまりカラオケ制作はやってこなかったのだが、実は意外と嫌いではない。
ゼロから生み出す余地はなく、既に完成している音を非常に注意深く聴き込み、全ての要素を洗い出してコンピューターに演奏データとして打ち込んだり、ギターパートなどは自分で弾いて録音し直したり、という、まあ非常に地味と言えば地味、職人芸と言えばそうとも言える、そういう作業である。
たまにやるから案外楽しめるのだが、これをひたすらこなしていくようなコラえ性は僕にはないのだ。

さて、原曲をカセットテープでもらったのだが、最近ウチのカセットデッキが不調なのでCDかMDでも欲しいと思い、こんな時に頼りになる泉見洋平(古い歌謡曲にやたらと詳しくて、音源もいろいろ持っている)に電話した。
「というワケで、ジュリーの『愛の出帆』ってのと『指』っつーのが必要なんだけど・・・」
「えっ? なに? うーん、知らないなぁ・・・。いつ頃の曲なんですか?」
「いやあ、俺もよく知らないんだけど、微妙に古そうな感じ」
「・・・・わかりました、ちょっと、我が家のライブラリーを探索してみます」
で、数日後、彼と会う機会があった時に、MDを持ってきてくれた。
「『愛の出帆』は、何かのライブテイクみたいなのがあったので、入れてきました」
「おお、助かるよ!」
「でも、『指』っていうのは、わかんなかったなあ」
「そっか、残念。テープで聴いた感じだと、80年代中盤くらいのアレンジっぽいんだけどねえ」

というわけで、『指』は、オンボロのミニコンポで再生したしょぼーい音を無理矢理パソコンのハードディスクにダビングして、それを聴きながらのカラオケ制作となったのであった。
その後数日間、僕は朝から晩までジュリーと格闘し、なかなかのクオリティと自分でも思えるオリジナル・カラオケを完成させた。
達成感が嬉しくて、別の用事でやってきた豪宙太に無理矢理聴かせたりした。
彼は苦笑しつつも、力作ぶりを認めてくれたようだった(いやー、我ながらホントに力作!)。

さて、『指 Made in 門前仲町』が完成した翌日から、別の某レコーディング(詳細はまた後日)のために、僕はパソコン持参でラジオ局の文化放送にカンヅメとなった。
前日までの「打ち込み職人」から打って変わり「変則レコーディングエンジニア」へと立場をチェンジしたわけだ。
細かい録音方法などは僕に任されている部分も多かったので、初日はさっそく、文化放送の技術担当者などと細かい打ち合わせをした。
打ち合わせが終わり、ロビーで一息ついてタバコを吸っていたのだが、ふと目の前の椅子に誰かが座ったなあと思って、視線を上げてみると・・・。

ジュリーだった。

志村けんさんと一緒に番組をやっていて、それの収録で来ていたのだ(と、後から知った)。
僕はすかさず
「あ、おつかれさまです、いやあ、奇遇ですね、ところでですね、なかなか資料が手に入らないで大変だった『指』なんですけどね、あれはいつ頃の録音で、なんていうアルバムに入ってるんでしょうか、あ、もう昨日完成させたんですけどね、結構いい出来なんですがね」
と、まくし立てそうになったが、辛うじて思いとどまった。
奇遇なのは僕にとってだけで、ジュリーにしてみれば
「?」
以外の何物でもないので。
タモリだかさんまだかが言ってたが、毎日のようにテレビで彼らを見ている視聴者の中には、実際に街などで彼らに出くわすと、すごくよく知っている相手と会ったように錯覚する人も多いらしく、妙に親しげに話しかけてきたりするらしい。
何だか、それとほぼ同じような感じになってしまった僕であった。

それにしても、ジュリー、なんだかとっても悲しい事があったかのような暗ーーーい表情をしていたなあ。
疲れてたのかなあ。
せめて
「カラオケ行った時は、よく『憎みきれないろくでなし』を歌わせてもらってます、『OH!ギャル』もです、友人のチャオってのが、全然似てない物まねで『危険なふたり』をやったりもします、自分がやってるバンドで『花・太陽・雨』もカバーした事あるんです、というわけでありがとうございます(何が?)、これからも頑張ってください、僕も頑張ります」
とでも言えばよかったかなあ、と、若干後悔している。